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金継ぎ 7 - 刻苧(こくそ)の作り方と使い方

更新日:4月23日

刻苧は麦漆と錆と同じく金継ぎにとってはとても重要で、基本のキと言っても過言ではありません。小麦粉を水で練り込み、さらに生漆と練り込んだものが麦漆になり、それに木粉や綿、三辺地粉(珪藻土)を練り込んだみのです。器の欠けた部分など部分を埋めるためのパテになります。



材料


刻苧を作るために必要な材料は以下です。購入するときに便利なように、私が使っているアイテムへのリンクを貼っておきます。


麦漆の材料

麦漆に加える材料


また、以下の道具が必要になります。


以下の説明は麦漆の場合と同じです。

定盤とは作業台のことです。どんなものでも良く、例えばクリアファイルでも定盤として使えます。

檜ベラは練り込む作業に使います。檜でなくプラスチックのものでも大丈夫ですが、木のほうが個人的には使いやすいと思います。

エタノールは定盤や檜ベラを掃除するために使います。エタノールはその他に器のよごれを拭き取るときにも使いますので準備しておくべき道具の一つです。


作り方


1. 麦漆を作ります。麦漆の作り方はこちら



2. 麦漆に細かめの木粉を混ぜて練り込みます。 流派や好みによって真綿を使ったりすることもあります。



3. 珪藻土 (三辺地) を混ぜて練り込みます。



4. 粗めの木粉を混ぜて練り込みます。



5. 木粉の粒が見えないようになり、写真のような黒さになれば完成です。




使い方


欠けた部分を埋める時に刻苧 (こくそ) をパテとして使います。使い方は 2 段階あり、まず刻苧が定着しやすくするために埋める箇所の表面に刻苧を塗ります。これを準備刻苧といいます。これが乾いた後にパテとして、その箇所を埋めます。

詳しい方法は欠けの修復方法で説明したいと思います。




その他


道具や材料が結構多く必要で、整理が必要なときに私はこれを使っています。




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金継ぎと日本の伝統工芸と器を愛する高孫です。世界中の金継ぎ仲間に向けて有益な情報を発信していきます。また金継ぎ仲間と繋がりたい。

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